何度も「目的」に立ち返る(4)


7.目的とコンセプト


◼︎コンセプトで目的と目標を実現する

コンセプトとは考え方のことです。プランニングで使う場合は計画の基本方針を指します。目的を達成するために、何をどのようなにするのかをいいます。とくにビジネスの場合は市場に対して、何をどのような形で提供するかが問われます。図表3図表4を参考にしてください。

目的との関係でいえば、コンセプトは目的を達成するやり方になります。目的を実現するためには、まず環境とどのようにかかわるか、環境分析を行います。その分析から、具体的に何をするかの基本方針、つまりコンセプトを立てます。

 

コンセプトは目的を達成するための基本方針ですから、目的にしたがいます。目的に反することは行えません。目的を効率よく達成できる可能性の高いものを選ぶことになります。

達成の目安は目標の数字です。コンセプトはなりたい方向は目的にしたがい、達成の度合いは目標で評価します。

 


◼︎コンセプトは対応方針

「頭の体操」の例でいえば、「互いの馬を乗り換え、速くゴールする」などがコンセプトになります。

 

ショップの例では「中高年に愛されるカフェ」が目的の場合なら、「中高年カップルが来たくなるノスタルジック・ロマンスのカフェ」などのコンセプトが考えられます。中高年がロマンスを感じる懐かしい空間にします。

 

ノスタルジックな雰囲気にあこがれる若者も来るでしょう。これなら中高年だけの爺臭い雰囲気にならず、中高年の支持を得られるのではないでしょうか。もちろん立地分析や自分の強みなどの環境分析をする前段階での仮説ですが。