何度も「目的」に立ち返る(6)


8.目的の階層性と多様性②


◼︎目的は多様性の広がりをもつ

図表6を参考にしてください。息子が馬の競争に参加した目的の階層は「全財産を得る」から「幸せになる」の流れだけではないかもしれません。

 

  ①「兄弟に勝つ」から「プライドを守る」の階層グループもありそうです。

  ②「父に従う」目的もあったかも知れません。

  ③「生きて戻る」目的もあります。

  ④さらに分岐はより上位に行くと「幸せになる」で再び合流することも考えられます。

 

上記から目的には階層性だけでなく、多様性があることが分かります。

多様な目的すべてを達成する方法を探したいものです。息子は馬を交換する方法で、多様で階層性のある目的を全部達成できそうです。

プライドを守ることと幸せを得ることをともに達成する方法を発見できず、どちらか一方を選択しなければならない場合もあるでしょう。プライドを守り、とにかく兄弟より遅く着く選択をして死んだ場合、負けないかもしれませんが、幸せは得られません。



◼︎カフェをやる目的の目的

「中高年に愛されるカフェ」を行う目的は、「雰囲気のいいカフェをやる」だとします。「雰囲気のいいカフェをやる」目的はなんでしょうか。趣味を生かす、夢の実現、居場所の確保、安らぎ、プライド、ボケ防止、収入。これらの目的階層をつくってみたいものです。


それによっては、中高年を対象にする是非も問われます。「中高年カップルが来たくなるノスタルジック・ロマンスのカフェ」と想定したコンセプトも適切かどうか問われます。